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辰巳用水(たつみようすい)は、石川県金沢市を流れる約11kmの用水路。
犀川上流の金沢市上辰巳より取水し、約4kmの導水トンネルを経て小立野台地に出た後、兼六園の園内の曲水となる。
かつては、導水管を用いて外堀をくぐらせ金沢城内に水を供給し、さらに市内に配水していた。
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行ってきました、金沢散歩。
今回のスタート地点は金沢駅から程近い、かの有名な兼六園・金沢城のお隣さん「尾山神社」。
戦国時代を駆け抜けた加賀藩の藩祖前田利家公、おまつの方をお祀りする神社ではありますが、すったもんだありまして創建は1873年。
由来・歴史にご興味ある方は「尾山神社」で検索してください!(笑)
辰巳用水が流れる小立野通りから辰巳用水遊歩道に入り、犀川中流域に出て、そこから下流域に向かって歩いていき、ゴールを「天然温泉健康ランド ゆめのゆ」とするコースです。
辰巳用水遊歩道を一度歩いてみたかったので今回のコースに選定しました。
尾山神社~兼六園~小立野通り~辰巳用水遊歩道~犀川~ゆめのゆ
◆散歩コース
スタート:尾山神社
ゴール:天然温泉健康ランド ゆめのゆ
距離:16.4km
最大標高差:91m
所要時間:3時間17分
天候:曇り
全長は16.4kmですが最大標高差91mと少し起伏があるコースです。
見どころはスタート地点近くの尾山神社から金沢城~兼六園の周囲を歩く序盤と辰巳用水遊歩道、そして後半の犀川遊歩道です。
今回は地元民ということで金沢城と兼六園は素通りしましたが、観光を兼ねる場合は両方周っても+2〜3時間程度に収まると思うので、それはそれでアリかと思います。
尾山神社~兼六園
尾山神社は近郊に住む地元民にとっては非常に有名で初詣の参拝時は大変込み合う金沢の観光名所のひとつです。
スタート地点をどこにしようか迷ったのですが、金沢駅スタートにするのも面白みに欠けるので、この尾山神社をスタート地点としました。
武蔵、香林坊、片町からも程近く市内中心部にありアクセスもよく、一目でそれと分かる景観が見事です。
この日は予想天気図も微妙で平日であるということから、観光客の出足もまばら、、、でもこれくらいが散歩にはちょうどいいかな(笑)
しっかりお参りとお賽銭もしてからスタートしました!
境内に入って右手に回ると母衣をまとった赤母衣衆時代の前田利家公の像があります。
赤母衣衆とは元々織田信長公の身の回りの世話をしていた小姓衆の中でも選りすぐりの精鋭達によって構成された集団で、同じく馬廻衆の精鋭で構成された黒母衣衆と合わせて、信長公の初期の頃の親衛隊として主に戦で活躍しました。
赤母衣衆では前田利家、黒母衣衆では「さらさら越え」の佐々成政が有名です。
その後神社の奥を進み金沢城側へと出ます。
小さくて見えにくいですが、尾山神社は下の図で見る所の一番上側です。
この後金沢城・兼六園と観光名所を素通りして、、、本日のメインストリートへと向かいます。
観光を兼ねる場合は玉泉院丸庭園入り口側から金沢城へ入り、石川門へ抜けるコースを辿り、そのまま兼六園へ流れてもよいと思います。
金沢城の観光は長屋などの有料施設に入らなければ1時間以内で回れてしまいますが、もし初めてであるなら五十間長屋には入った方がよいです(^^)
兼六園は普通に歩き回れば1時間あれば堪能できるかと思います。
ただ時間がある場合は、ベンチに座ってお喋りしたり、茶屋に入ったり、写真を撮ったり、美しい庭園に癒されてゆっくり過ごしてほしいですね(笑)
絵葉書や観光写真でよく見る徽軫灯籠(ことじとうろう)付近は絶好の記念撮影スポットでいつも橋の上に観光客のプチ行列ができています。
冒頭でも述べましたが、金沢城と兼六園を回っても+2時間前後で収まると思いますので、お時間に余裕がある人は是非回ってみてください。
小立野通り
兼六園の回りの百万石通りをぐるりと反対側に回ると本日のメインストリートでもある小立野通りの入口へ出ます。
写真左手の辰巳用水沿いに奥村家屋敷跡の長い土塀が続きます。
奥村家と言われてもピンとこない人も多いかもしれませんが「花の慶次」の登場人物でもある前田慶次郎の親友「奥村助右衛門」の名前を出すとピンとくる人もいるかもですね(笑)
奥村さんは前田家に仕える加賀八家と呼ばれる八人の大名家老のうちのひとりでした。
利家公が亡くなり徳川家康の天下になった後は奥村家もいろいろあったみたいです・・・。
この後しばらく真っ直ぐ歩き続けると右手側に遊歩道入口が見えてきます。
辰巳用水遊歩道
歩きやすい左側の歩道沿いを歩いていたのですが、入口は歩道右側にあるので注意してないと入口に気付ずに通り過ぎてしまう可能性があるので注意した方がよいかもしれません。(実際私は200mほど通り過ぎた後に気づきましたw)
入口の時点ではまだワクワク感を想起させる風景は見当たりませんが、、、
少し奥ヘ歩いて行くといい感じの自然歩道が現れます。
この遊歩道自体は全長2.8kmと短いのですが、自然豊かで趣がありとても歩きやすいコースだと思いました。
途中ふと脇に目をやるとロープに擬態したカマキリが留まっていました。
しゃがみ込んでアップで撮影させてもらったのですが、全く動く気配もなく、むしろカメラ目線ですね(笑)
そんなこんなで自然歩道を抜けて遊歩道も終点に差し掛かってきました。
終点となる辰巳用水の上流側の入口から撮ってみました。
どちらの入口へ歩いて出ても金沢駅方面へのバスが通っているので、交通の便も悪くないかと思います。
この後は道なりに少し戻って犀川へと下る分岐道に入ります。
写真左上に見える看板は果物の直売所、浦野果樹園さん。
一度通り過ぎてからの、、、やっぱり気になってUターンでお店にイン。
20世紀梨が5個で500円。
うん、お得です。
家に帰ってから早速いただきましたが、程よい酸味が自分好みで通り過ぎなくてよかったー(笑)
犀川
道を下ると広々とした野球場のグラウンドがあり子供達が元気に練習しています。
大桑貝殻橋付近で何枚かパシャリ。
この辺りの地層に貝殻が多く含まれていることからこの名前が付いたそうです。
大桑の辺りは犀川中流域になりますが、川の流れの速さが下流とは明らかに異なり自然の荒々しさを感じさせてくれます。
ここから橋の下に降りて川辺の水際まで行くこともできます。
ワイルドな岩肌に化石を見ることもできるようですが、今回は寄り道せずに先を歩きます。
大桑貝殻橋を渡って西金沢側の遊歩道を歩いて下流方向へと歩を進めます。
そうこうしているうちに見慣れた下流域に帰ってきましたが、いつもと反対側の岸を歩いているせいか、景色もいつもと違って新鮮です。
・・・すると、そこにカルガモの夫婦を発見。
グェグェ言いながら草むらにいたので、少し観察しているとトコトコ歩き出したので、後ろに付いて珍しく動画を撮ってみました(笑)
その後JRの高架が見えるひとつ手前の小さな橋を渡って、反対側の遊歩道へ出ます。
せっかくなのでいつもと違う道を歩きましたが、普通の道が続くので特に見所はありませんでした(笑)
ゆめのゆ
金沢バイパスを横断する地下道を潜り抜けて進むと、ゴールの「ゆめのゆ」はもうすぐです。
少し古い感じのベージュ色の建物が見えてきました。
手間に見えているのは「ホテルゆめのゆ」で奥に見えているのが「天然温泉健康ランド ゆめのゆ」になります。
入口です。
ホテルも温泉も玄関と受付は共通で2Fにフロントがあります。
気持ちよく歩いた後の締めくくりはやっぱり温泉に限りますね。
この日も炭酸泉とサウナをゆっくり堪能した後は、家に帰って一日を振り返りながら美味しい食事とお酒を楽しんだのでした(^^)
そんな地元民に愛されてる温泉ですが、ひとつだけ言わせてもらうと、、、ゆめのゆって飲み食いするとけっこう高いんだよね(笑)
あとがき
金沢駅からほど近い温泉ではもうひとつ、「テルメ金沢」という有名な温浴施設がありますが、地元民には圧倒的に?「ゆめのゆ」が人気です。(by 常連さん曰く)
ゆめのゆは会員になって常連になるとクーポン券をゲットできる機会が多く、毎回かなりお得に利用できたり、駐車場から館内に入るまでの利便性であったり(テルメは車を止めてからが少し距離がある・・・)、料金設定であったり、、、温泉に通う頻度が高いヘビーユーザーにとってはゆめのゆに軍配が上がるのかな。
テルメ金沢はお風呂の種類が豊富で館内施設も広くてキレイで充実しているので、観光客向けであったり宴会目的でのニーズは逆に高いのかなとは思います。
といっても自分自身まだテルメは2回しか利用したことがないので・・・(笑)そのうちゴールをテルメ金沢に設定したコースを考えてみようかな。
次回はどこを歩くかまだ決めてませんけど、近いうちにまた歩いてきます!
長文お読みいただきありがとうございましたm(__)m