挨拶回りに最適?カレンダーノベルティの効果について

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みなさんのご自宅にあるカレンダーはどこでどのようにして手に入れたものでしょうか?
わざわざお店に行って自分で買ってきた、という人は少ないのではないでしょうか。

家族や知人が誰かから貰ってきたものを使っているか、職場で余ったカレンダーを自宅に持ち帰って使っている、という人は多いのではないかと思います。

ここは一般的にカレンダーを配る側・受け取る側双方の視点からいろいろと考察してみたいと思います。

カレンダーを配る商習慣について

日本独自の文化?

年末になると営業マンが挨拶回りと称してカレンダーを配り歩く行為。
これはいつ頃から始まったのかは定かではないですが昭和から残る商習慣のようです。

配る側にとっては日頃お世話になっている顧客に対しての年末の挨拶を兼ねて、ご無沙汰している顧客に対しては再接触して認知をしてもらう為のよい機会として捉えているのではないでしょうか。

一方受け取る側にとってはさほど重要なイベントでもなく、「あー、恒例のカレンダーね」という感じで担当者によっては毎年いろんな会社から同じようなカレンダーを貰うのでさほど特別感もないといった印象ではないでしょうか。

知人への聞き取りやネットで調べる限りでは、どうやらこの商習慣の発祥は日本が最初らしく、一部の国を除いて外国では年末年始にカレンダーを無料で配るという商習慣はあまり一般的ではないようです。

ちなみに太陽暦(グレゴリオ暦)を使用するようになったのは1873年(明治6年)からで、日めくりカレンダーが製造されたのは1903年(明治36年)のこと、そして現在主流となっている月めくりカレンダーが流通するようになったのは、1945年(昭和20年)以降だと言われています。

さらに江戸時代まで遡ると、ノベルティの起源や歴史を垣間見ることもできます。
現在の日本のノベルティ文化の発祥起源を知りたい方は併せてお読みください。

実際はみんなオリジナルカレンダーを作っているのか?

同じく当社調べではありますが、一部上場企業などの大手企業は今なおカレンダーを作って配っている会社さんが多く、設立が新しいベンチャー企業や中小規模の会社さんは少ないような印象ですが、基本的には黒字経営でノベルティグッズ製作費を販売促進費や広告宣伝費に充てる経費計上ができる余裕のある会社さんが作っている印象です。

あたりまえと言えばあたりまえですが、ギリギリの経営をされていたり自転車操業では中々ノベルティにまでは手が回りませんものね・・・。

またBtoCがメインであったりオンラインのみで展開しているIT系企業や店舗さんなどはカレンダーを配る商習慣がそもそもないように見受けられました。
IT系だと営業マン自体が人として存在しないケースも多く、挨拶回りという商習慣自体を行っていない会社さんが多いように思われます。

中小規模の会社さんだと社長の意向が大きく影響すると思うので、何を作りどの程度の予算をかけるかは社長さんの裁量次第でしょう。

当社では金箔ノベルティ事業を始める前の2010年から、一顧客として毎年金箔カレンダーを作って配っていましたが、確かに私の周りの会社さんや起業家さん達がカレンダー作って配っているのはあまり目にしたことがありません(笑)

カレンダーを配ることが本来の目的ではなく、あくまで挨拶回りや日頃のお礼回りが本来の目的であるわけですから、カレンダーを配る必然性はありませんし、またノベルティがカレンダーである必要性もないといえばないですからね、、、
ただカレンダーをノベルティとして一切配らない商習慣が定着してしまうと、自分たちでカレンダーを買わなければならなくなるので、ありなしで言うとあった方がありがたい習慣とも言えるでしょう。

近年主流になっている合理的な経営手法やコスト削減を意識した時にやり玉に挙げられやすいのがノベルティ製作コストですから、「ノベルティを配ることによってお客さんが喜んでくれている!」といったような感覚的な反響だけでなく、実際の数値・データで示す根拠が必要な時代なのかもしれませんね(-_-;)

代表的なカレンダーの種類と用途について

壁掛けカレンダー

壁掛けカレンダーは壁に取り付けるタイプのカレンダーで、最も一般的なタイプと言えます。

業務用途で使ってもらうことを想定した場合は日付欄が大きくて見やすくメモなどが書き込めるシンプルなものが重宝するでしょう。
またカレンダーを選定する場合、会社で使用するものと社員さん達に持ち帰って各家庭で使ってもらうものとに分かれますが、会社で使うカレンダーは社内の女性社員が選定するケースが多いと言われており、キレイな風景写真や動物などが好まれる傾向になります。

旅行関係の業者やリゾート業界のカレンダーの場合、世界の絶景や観光地の素敵な写真と自社の提供するサービスがうまく絡み合って違和感なく認知にも繋がるので、業界によっては写真を大きく使える壁掛けカレンダーが最適かもしれませんね。

来客用の貴賓室や会議室などに掛けてあるカレンダーは主要顧客・優良顧客からの頂き物を掛けてあるケースが多いと言われていますので、そういった観点からカレンダーの提供企業名を見てみるのも面白いかもしれません。

また、配り終えたカレンダーノベルティが配布先の会社でレギュラーポジションを勝ち取るのはライバルも多く至難の業ですから(笑)基本的に各家庭で使われると想定して製作した方がよいでしょう。

最後に壁掛カレンダーのデメリットですが、サイズが大きいため配り歩く営業マンにとっても、自宅に持ち帰る社員さんにとっても持ち運びにかさばるのが難点といった所でしょうか。
さらに言うと年末年始に帰省してきた子供たちにも配って持ち帰ってもらうケースがあったりするかと思いますが、リュックやカバンにそのままでは入らなかったりするので、自宅に持ち帰った時には折り曲がってクシャクシャになっているということも、、、一歩間違えれば非常にめんどくさいモノになってしまいます(笑)

卓上カレンダー

卓上カレンダーはテーブルや机の上に置いて使用するタイプのカレンダーで、ハガキサイズのものが主流です。

このタイプはオフィスでは最も目にする機会が多いのではないでしょうか。
かく言う私もお勤め時代は常にデスク周りに卓上カレンダーを置いていました。

業務上のスケジュールを考えたり、プライベートな予定を考えたりする時に何となくカレンダーを眺めて考えることが多かったように思います。

歯医者さんやクリニックなどでは必ず受付に置いてあるというイメージです。
歯医者さんもきっと取引業者から毎年もらっているのだと思います(笑)

個人やデスクレベルで使用するには非常に使い勝手がよいのは、個人的には卓上カレンダーだと思います。
このタイプのカレンダーは各社員に配られるため、余剰が出て家庭までお持ち帰りされる率は低いと言っていいでしょう。

デメリットは・・・デスクスペースを占拠することくらいでしょうか。
デスク周りは個性を主張する場でもあるので、できるだけコンパクトでオシャレなモノが望ましいですね(^^)

カード型カレンダー

カード型カレンダーを代表的なカレンダーの種類に入れるのは若干無理がありますが(笑)ここではその特徴について少し述べてみたいと思います。

カード型カレンダーはそのサイズゆえに、視認性という点では壁掛けや卓上カレンダーに比べると劣りますが、そのコンパクトなサイズは大きなメリットでもあります。

もらう側もかさばらず、渡す側も名刺入れや財布に入るため携行性に優れているのが特徴です。
大きな紙袋を持って、さぁ今日はカレンダーを配るぞ!と意気込まなくてよいのも営業マンにとってはありがたいことでしょう(笑)

タイミングを見計らって挨拶する際の最初に渡してしまうか、去り際にさり気なく渡すのが最もスマートだと思います(^^)

もうひとつの大きなメリットとしては価格面があげられます。
面積も小さく1枚で済むため、他のカレンダーに比べると低コストで製作することができます。

金箔に関しても単純に使用面積で価格が決まるため、カードサイズが最も提供しやすい価格になっています。

デメリットは・・・小さくて見にくい、予定を書き込めないといったカレンダー本来の機能性が低いといった点でしょうか。

お手軽で携行性に優れている反面、カレンダーとしての価値・機能性が低いがゆえに「捨てられやすい」という大きなデメリットも懸念されますが、優れたデザイン性やカレンダー以外の付加価値を提供することで「捨てられる」という選択肢は極力減らせるのではないかと思います。

ちなみに当社の金箔カレンダーは年度が終わった後もお守り代わりにお財布や名刺入れの中にしまっている方が多いようで「以前に貰った金箔カレンダー、今も財布の中にしまってありますよー」と言っていただけることが多いです。

ノベルティとして抜群に効果を発揮しておりありがたいことですね。(笑)

渡す側が期待するノベルティとしての効果

自社を認知してもらう広告宣伝ツールとして

渡す側はノベルティを配ることを通じて自社の認知を広めるための販促ツールとして期待しています。
配布先の会社さんはもちろんですが、巡り巡って各家庭や知人・友人にまでお持ち帰りの連鎖が広まれば大成功です。

人が意識していなくても、自然と繰り返し目にすることで、何かアクションを起こす時に社名や店名が頭に浮かび次のアクションのきっかけになることが期待できる、というものです。

これらの効果は「単純接触効果」「ザイアンスの法則」とも言い換えることができるかと思います。

選挙のポスターや名前の連呼などはまさしく当てはまりますよね(笑)

配布後の行き先としてノベルティの一番残念なパターンは、会社で余って、お持ち帰りの社員さんにも行き渡って、残ってしまうパターンです。
この場合、ほぼゴミ箱行きになってしまうようで・・・このケースも意外とあるようです。

好きな人を喜ばせたい

自社にとっての優良顧客は大好きですよね(笑)
そして個人的に大好きな取引先の担当者の方っていたりしますよね。

一年の挨拶と感謝の気持ちを込めて年末に挨拶回りを行う商習慣は日本特有の文化とも言えますが、好きな人に何かプレゼントするのは楽しいものですし、もらう側もプレゼントをもらうのは基本的に嬉しいものです。

これは相思相愛の優良取引先限定かもしれませんが、毎年趣向を凝らしたノベルティを持参して喜ばそうとしている営業マンも多いのではないでしょうか?

但し何もない時にノベルティやプレゼントをやたらめったに持参するのも不自然ですから、年末の挨拶回りという商習慣はよくできた制度だと思います。

ノベルティの予算は配布先によってランク分けしている会社さんも多いとは思いますが、優良顧客と一般顧客(予備軍)で配布するノベルティに差を付けてみるのも面白い試みだと思いますよ(^^)

お客さんに会う為のツールとして

優良顧客とまでは行かなくても、それなりに取引やご縁がある会社さんへ商習慣として、それ以上以下でもなく年末行事として粛々と挨拶回りをされている方も多いことかと思います。

また暫く接触がなかった顧客に対してアプローチを再開するよい機会として捉えている営業マンも多いでしょう。

先に述べた「単純接触効果」は意外とあなどれないもので、仕事の打ち合わせでしか顔を合わせず、事務的なメールのやり取りに終始した関係性よりも、たまにランチをご一緒したり飲み会で同席したり、といった直接的な業務以外の時間・空間を共にする頻度が多い方がより生産的な関係性に発展する可能性が高いことは言うまでもありません。

ちょっとした話題作りや場が盛り上がるオリジナルノベルティを持参して自分の認知を高めるところから始めてみてはいかがでしょうか(^^)

カレンダーをもらう側のメリット・デメリットを考える

実用的なカレンダーであることが望ましい

壁掛けカレンダーの場合はシンプルで視認性が高く、予定を書き込めるタイプが望まれます。
できれば画像より日付部分が大きめのものが汎用性が高いかもしれません。

外部の人間が目にすることもあるでしょうから、あまり変わった写真や大々的に企業ロゴが入っているものは避けたいと思うのが心理です。

卓上カレンダーの場合は職場のデスクで使えるため、壁掛けカレンダーよりも重宝される可能性が高いです。

カレンダーを提供してくれた企業の広告には興味がない

基本的にお客さんは営業マンの意図とは裏腹に営業されたくない意識が強いですから、愛社精神が溢れすぎているデザインは避けた方がいいでしょう。

極端な例ですが1月から12月まで全て自社製品の写真だったり、あまりに売り込み要素が強い内容だと拒否反応が働きかえって逆効果になります。

例外として、先にも触れた旅行代理店が世界の著名な観光地を載せたり、鉄道会社が鉄道シリーズを載せたり、高級レストランが世界の上質な料理の写真を載せたりすることは問題ないと思います。

自社の名入れはさりげなく目に留まる箇所にそっと配置しましょう。

ノベルティはあくまで挨拶に添える粗品ですから、よりよい関係性を築けるようタイミングと添える言葉をしっかり選んで認知と印象アップを目指しましょう。

挨拶回りを口実に営業されたくない(-_-;)

元々の関係性にもよりますが、普段あまり会う機会がない人(仕事上の関わりがない人)が年末の挨拶回りに急に会社に訪れることは相手からすれば違和感があります。

自分ごとに置き換えて想像してみてください。

日常的な取引があるわけでもなく、普段電話やメールで情報交換しているわけでもない人がアポなしで来たりするとちょっとびっくりしますよね。(キャラクター次第ではすんなり受け入れてもらえるケースはあるかと思いますが)

ただ挨拶回りに来てノベルティを渡すということをキッカケにコニュにケーションを繋げたい、という意図は許容してもらえる可能性が高いです。

挨拶に来ない人よりも挨拶に来る人の方が印象に残りやすいのは言うまでもありません。
その場での印象をもう一段上げるためのツールがノベルティのもう一つの役割ともいえるでしょう。

但し読んで字の如く挨拶だけで終わっては自分にとっても相手にとっても何の意味もありませんから、ノベルティはあくまで小道具として相手にとってメリットのある情報を提供することを一番の手土産に会いに行ってみてはいかがでしょうか?

あとがき

相手にとってメリットのある情報を知るには日頃からの情報収集、リサーチが不可欠です。

ノベルティを持参しての年末の挨拶回りは日頃の繋がりがあってこそより効果が発揮される行動です。
ですから挨拶回りは日頃からこまめに行い接触頻度が高い状態を常に保っておくことが大切だと思います。

それでいて年末には少し気の利いたノベルティをさりげなく渡すことで、一年に一度しっかり感謝とお礼を伝える挨拶回りのお伴として活用していただければ、きっと顧客との良好かつ発展的な関係を繋いで行けるのではないかと思います(^^)