金沢散歩 – 加賀海浜自転車道編 –

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前回から少し間が空いての金沢散歩。
今回は加賀海浜自転車道(金沢小松自転車道)を歩いてきました。

金沢市の健民海浜公園を起点として小松市の安宅海浜公園まで約25km繋がるサイクリングロードで、海岸のすぐ傍を歩くことができて日本海が一望できる素晴らしいロケーションとなっています。(ちなみに犀川サイクリングロードの終点とも接続しています)

この道は金沢に移住してから数えきれない位歩いたり自転車で走ったりしてきた縁のある散歩道。

気を付けるべき点としては、冬から春先にかけて(11月下旬~4月末頃まで)閉鎖期間があります。
というのも道の上に非常に多くの砂が堆積するため、自転車はおろか歩くのも困難な道に変貌するためです。

夏前に何度か様子を見に行った時には業者の方がショベルカーで砂を掻き出して道路整備をしてくれていました。
場所によっては胸の上あたりまで砂が堆積していたので、こういった整備は散歩好きとしては本当に助かります。

金石港~健民海浜公園~加賀海浜自転車道~松任海浜公園~松任海浜温泉

◆散歩コース
スタート:金石港
ゴール:松任海浜温泉
距離:10.4km
最大標高差:16m
所要時間:2時間5分
天候:晴れ時々曇り

本来の全長は25kmですが今回は地元では海水浴のスポットとしても有名な松任海浜公園・徳光海水浴場までの10.4kmを歩きました。

夏場の天気が良い日には自転車でも度々訪れるこのコース。
歩くのは久しぶりかもしれません。

今回は地元民ということで金石港をスタート地点として健民海浜公園の自然豊かな森を抜けて海岸線へと出ました。

金石港

スタート地点は金石バスターミナルからも程近い金石港。
街の歴史は鎌倉時代にまで遡り、江戸時代以降は北前船の寄港地として繁栄した歴史ある漁港です。

個人的な意見としては、隣町の大野のようにもう少し漁港周辺の整備や観光拠点を設けるとより魅力的な場所に変貌する可能性を秘めたエリアだと思っています(笑)

地元の漁師さん達が出すイカ釣り漁船が有名で、金石港付近には釣りスポットも多数あり、それなりの釣果が期待できるスポットがいくつかあるようです。

近くには「金沢温泉 金石荘」があります。

最近はもっぱら「ゆめのゆ」ばかり行っているので利用していないのですが、独特のぬめり感が強い湯が特徴的。
築年数も相当古いと思われる年季が入った温泉です。

漁港周辺は普段は人気がなく殺風景な感じもしますが、、、そんな感じで橋を渡って健民海浜公園へと歩を進めます。

健民海浜公園

橋を渡りきるとすぐ左手に入口が現れます。

公園の入り口へと続く広い道の方ではなくて、この川沿いの小道を進んでみたいと思います。

いい感じの自然道を野鳥の鳴き声を聞きつつ暫く進むと「ササゴイの池 野鳥観察舎」の立て看板と分帰路が見えてきます。

分帰路から程なくして野鳥観察舎を発見。

入口側に窓はないので中の様子は外からは見えません。
引き戸を開けて中に入ると、、、当然ですが誰もおらず貸切状態でした(笑)

ササゴイは全長50㎝前後もある比較的大きな野鳥。
もし居るのなら見れるかも?との期待を胸に観察開始です。

静かに辺りを見回すも全く鳥の気配も鳴き声もしないので、机の上に置いてある日記をパラパラめくっていると中々の力作を発見しました!

この方は鳥が大好きなんでしょうね~。
そんな感じが伝わってくるほっこりする観察日記を見れたので満足して引き上げたのでした(笑)

そうして野鳥観察舎を後にして森を進み、途中の分帰路を左手に曲がって少し進むと池が見える開けた場所に出ました。

池にはいつもよく見かけるカルガモの集団はおらず、この日はたくさんのカメが湖面を泳いでは潜ったりと気持ちよさそうに過ごしていました。

そんなカメたちをベンチに座って暫く眺めた後にキレイに整備された公園やBBQ場を抜けてプールのある広場へと出ます。

そして健民海浜公園プールを横目にしていよいよメインストリートである海岸線へと出ます。

加賀海浜自転車道~松任海浜公園

いつ来ても海はいいものですねー。

果てしない地平線を眺めながら波の音と潮風に吹かれてのんびり歩くのは気分転換にぴったりです。

このプールの裏にある海岸は公式の海水浴場ではないので地元民しか訪れない知る人ぞ知る穴場になっています。

少しだけ動画に撮ってみました。

但し近年は水上バイクをしに来る人達も増えてきたので、以前ほどの穴場ではなくなっているかもです・・・。
それでも平日は夏でもガラガラなので解放感は抜群です。

暫くは似たような景色が続きますが、普段はデスクワークが多くて近くばかり見ている僕にとってはいい目の運動になります。

オススメの散歩方法はお気に入りの音楽を聴きながら、頭を空っぽにして新しいアイデアを考えたりすることですね。
何かアイデアの欠片が思い浮かんだらスマホでキーワードを羅列してメモったりしています(^^)

自転車道とは言ったものの、ほとんど人とすれ違うことはないのでとても快適に歩けます(笑)

展望台らしき小屋があったのでちょっと登ってみました。

正式名称は「しおさいロードの展望台」と呼ぶそうです。
今回のルートではちょうど中間地点にあたります。

わりと寂れた海岸なのですが、こうして小屋の上から写真を撮ると若干リゾートっぽい雰囲気が出ますね。(実際はそうでもありませんが・・・w)

夏場は日差しが強かったり、北陸は通り雨も多いですから、ちょっとした休憩場所として覚えておくと良い場所ですね。

途中、子供用と見られるかわいいピンクの自転車の無残な姿が・・・
サドルが行方不明だったのですが、少し離れた場所でお亡くなりになられてました。

何かがあったんでしょうけど、不思議なものですね。

今回はやや短めの全長10km程度のコースなので、そうこうしている内に今回のゴールの温泉がある松任海浜公園へ差し掛かってきました。

松任海浜温泉

海岸線の自転車道から公園に入るには写真の左上にある展望台を経由して公園に入るのが近道です。
小さな展望台なのですが、何故か階段や出入口が複雑に入り組んでおりちょっと変わった建物です(笑)

展望台からの眺めもひとしきり確認した後、公園内へと階段を下りて入ります。

公園内にはBBQが楽しめるサイトもありますが、この日はあいにく無人でした。

少し気になったので営業期間を調べてみましたが、「4月1日から11月30日まで。(要予約)」とのことで、この日もしっかり営業期間中でしたが、、、田舎あるあるで無人だっただけでした(笑)

それほど広い公園ではないので、ものの数分歩くと徳光海水浴場に出てきました。
ここは公式の海水浴場だけあって、夏場は・・・さすがに混雑します。

公式の海水浴場だとトイレやシャワー設備があったり、売店があったり、駐車場完備だったりと家族連れには優しいですよね。

ここからゴールの松任海浜温泉へは駐車場を通って、北陸自動車道を跨ぐ陸橋を渡って反対側へ出ます。
陸橋を降りた後、目の前に見えるのはお土産屋さんなどが入った建物で、温泉は左側に100m程の場所にあります。

温泉の入り口になります。
玄関両サイドの提灯がレトロな感じでいいですね。

大浴場、露天風呂、サウナあり、シャンプーリンス・ボディーソープ完備で【大人】460円【子供】150円【幼児】100円、しかも朝5時からの朝風呂営業あり(月曜以外)といった中々の優良営業店ではないですか!

月1回第3木曜日がお休みとのことだけ注意が必要です。

普段はあまり外部リンクを貼らないのですが、優良店だと思うので気になる人は訪れてみてください(笑)
http://www.hakusan-spa.com/c6032.html

おまけ:はくさん街道市場

温泉に寄る前に「はくさん街道市場」というモールに立ち寄ってきました。
陸橋を渡ってすぐ目の前に見えていた例の建物です。

仕事柄ついロゴデザインに目が行ってしまいます。
フォントが少し気になる所ですが、、、海と山と川をモチーフにしたシンプルで分かりやすいロゴですね。

1F中はこんな感じで市場のようになっており、2Fには主に飲食店が入っていたりします。

以前にも立ち寄ったことがあるのですが・・・とにかく人がいない!

シャッターが下りている店舗も多く、かなり寂しい感じになっていました。。。

海鮮珍味を売っているママと少し会話をしたのですが、平日はもちろんのこと、土日祝日でもあまり賑わいはないそうです。
昔は賑わっていた時期もあったらしいのだけど、寂しいものですね。

そんなママがお喋りの合間に「これ食べる?」といっていろんな珍味を食べさせてくれたので、つい買っちゃいましたよ!(笑)

ホタルイカの沖漬けも捨てがたかったけど、コリコリしてて食感もよく美味だった巻貝キムチを買わせていただきました。

ちなみに珍味屋さんのお隣は金箔工芸の老舗さんが出店されていました。
値札と現物を見てふむふむ、と意外な所で市場調査ができました(笑)

帰路

この日はちょっとしたオチがあるのですが、、、温泉入った後にまた汗だくになって帰るのはさすがにキツイと思い、実は温泉には入らずにお土産の巻貝キムチを携えて、元来た道をランニングして帰ったのでした(笑)

夕暮れの日本海の地平線のグラデーションも中々キレイでした。

きれいな渚に。
ひとりひとりの心がけ。