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金沢観光と聞いて真っ先に思い浮かべるのは「兼六園」に代表されるような城下町の風情を色濃く残す史跡・名所や「近江町市場」をはじめとする海鮮・グルメでしょう。
では「金沢土産」と聞いて何が思い浮かぶでしょうか?
定番はやはり「和菓子」でしょうか。
金沢は京都、松江と並んで日本三大菓子処として有名ですね。
万人受けするお土産として非常に喜ばれる和菓子ですが、一方で「金沢らしさ」を最優先に考えた時に思い浮かぶ「金沢の特産品」は何でしょうか?
・・・
答えは「金箔」です。
金箔は日本国内において金沢が生産量の99%以上を占める世界に誇れる伝統工芸なのです。
金箔は伝統工芸品のみならず「化粧品」「食品」「工芸品」など様々な用途に使われており、嗜好を凝らしたお土産として形を変え、金沢には多くの金箔土産が溢れています。
本記事ではより「金沢らしさ」を追求した「金箔土産」に特化して、定番の品から魅惑の逸品をご紹介します。
金沢市統計資料から見る観光客のデータ
最初に金沢市が毎年発表している統計資料「金沢市観光調査結果報告書(観光政策課)平成30年(2018年)」より引用させていただいたデータの一部をご紹介します。
調査は2018年10~11月頃の繁忙期と2019年2~3月頃の閑散期に金沢市を訪れた「日本人観光客」を対象に、JR金沢駅・ひがし茶屋街・金沢城公園において行われ、計850件のサンプルデータからまとめられたようです。
◆金沢市を訪れた日本人観光客の統計データの総評
- 性別:「男性」44.9%、「女性」55.1%と女性が多くなっている。
- 年代:年代は、「20代」から「60代」がそれぞれ10%を超え偏りなく訪れている
- 同行者:「夫婦・恋人」38.2%、「友人・知人」21.2%、「大人のみの家族」16.5%。
- 金沢への来訪回数:「初めて」が43.3%と最も多く、リピーターは56.6%
- 金沢に期待していたこと:「食・味覚」が80.9%と特に多く、「史跡・名所等」53.5%、「街並み」48.9%、「文化」28.2% %が続く。
- 金沢への主な交通手段:「北陸新幹線」38.6%、「鉄道(JR)」27.2%、「マイカー」15.1%、「飛行機」7.6%の順。
- 市内周遊観光地:「金沢城・兼六園」88.7%、「茶屋街」73.9%、「近江町市場」68.9%、「金沢21世紀美術館」48.7%、「長町武家屋敷跡」26.1%の順。
- 金沢での宿泊日数:「1泊」が59.4%を占め、宿泊施設は、「ホテル」が85.0%と特に多い
- 体験型観光:「和菓子づくり」4.5%、「金箔貼り」4.4%、「和装体験」1.8%、「陶芸」1.6%などがあがっているが、「特にしていない、する予定がない」人が82.6%いる。
- 金沢市内での一人当たり消費額:平均で32,800円。 内訳(平均):宿泊費10,700円/飲食代10,100円/交通費5,400円/入場料1,100円/土産代5,400円
上記をもう少し簡潔にまとめると、以下のようなイメージとなります。
- 観光客の性別や世代に大きな偏りはないが子供連れのファミリー層が少ない
- 主にカップルや友人同士で1泊2日で「食・味覚」「史跡・名所等」を楽しみに来る
- お土産代の平均は5,400円
これらのデータを踏まえた上で、手の届く範囲の予算で買える金沢土産の人気の金箔商品をご紹介いたします。
金箔化粧品(金箔コスメ)
数ある金箔商品の中でも特に人気が高いのが美容化粧品です。
金箔に含まれる成分は美容にも効果があると言われていることから、女性にとって美容化粧品はお土産の第一候補に挙がるのではないでしょうか?
その中でもお手頃な価格帯で比較的人気が高い定番の金箔化粧品を各社の公式インスタグラムより写真を引用しつつ、いくつかをご紹介します。
美容金箔マスク
お値段相場:6,000円前後
※記載額は当社調べによる平均的な価格帯の参考値です(以降同様)
一番インパクトが強いのがこの「金箔マスク」。
価格帯は6,000円前後が多いでしょうか。(金箔マスク1枚あたりの価格です・・・)
金箔に含まれる成分は美容にも効果があると言われていますから、お肌をキレイにしつつインスタ映えもバッチリですね。
美容化粧水(金箔入りローション)
お値段相場:2,000~3,000円前後
金沢土産としてのインパクトは金箔マスクには劣りますが、使用頻度を考えると最も需要が高いのが化粧水でしょう。
価格帯も統計資料にある平均土産代(5,400円)以下で購入できるものも多く種類も豊富なため、商品選びの際には目移りしてしまいそうですね。
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金箔入りあぶらとり紙
お値段相場:400円前後
金箔入りあぶらとり紙はリーズナブルなお値段で購入できる「金沢土産」として人気があります。
あぶらとり紙と金箔?と思われる人も多いかもしれませんね。
元々金箔作りに使用される「ふるや紙」という箔打紙は江戸時代頃より皮脂を拭う用途として使われており、金箔作りの工程で箔打紙としての役目を終えた後は「あぶらとり紙」として活躍する立派な「金沢土産」となるのですね。
その他多数の金箔コスメがあるため、ここではその全てをお伝えしきれませんが、以上代表的な3つを紹介しました。
今回公式インスタグラムより写真を引用させていただいた各社のオンラインショップについては、文末に一覧として記載しておきますので、ご興味があればお気に入りの金沢土産を探してみてくださいね。
金箔入りお菓子(食用金箔)
金沢市の統計資料からも分かるように金沢観光の一番の見どころは「食」です。
「京都」「金沢」「松江」といえば、日本三大菓子処として有名です。
和菓子所として有名な金沢では、数多くの和菓子に金箔が使われ、独自の進化を遂げています。
金箔のかがやきソフトクリーム
お値段相場:891円
金沢観光で金箔と言えば、金箔ソフトクリームが一番有名かもしれません。
金沢における金箔屋の老舗である箔一さんが891円(ハクイチ)で提供している 「金箔のかがやきソフトクリーム」はもはや定番とも言えます。
残念ながらお土産として遠方まで持ち帰ることは叶いませんが、金沢に来たら一度は食べておきたいですね。
金箔入り菓子
お値段相場:数百円~3,000円前後
金箔を一面にコーティングしたブラウニーやカステラ、 金箔をちりばめた和菓子は定番の金沢土産のひとつに挙げられます。
数百円程度のお手軽な品から、2,000円前後で購入できる定番の品まで、そのラインアップは非常に多彩で豊富です。
金箔入りのお酒
お値段相場:2,000円~3,000円前後
お酒好きの人にとってご当地のお酒のお土産はやっぱり嬉しいものです。
金箔入りの日本酒、焼酎、梅酒、ワインと種類も豊富に揃っており、2,000~3,000円程度に収まるラインアップが多く、自分へのご褒美として楽しむのもよいですが、ギフトとしても最適ですね。
食用金箔
お値段相場:数百円~1,000円前後
金箔は人体に無害で食用として楽しめるのは既知の通りですが、金箔単体でもお土産として購入することができます。
見た目に彩りを添えて金沢らしさと高級感を同時に演出できる食用金箔は、大切な客人をもてなすお料理やデザートに彩を添えるアクセントとして最適です。
コーヒーやアルコールなどのドリンクに添えることもできるため、使い方次第では魅惑の逸品になりえるポテンシャルを秘めた金沢土産かもしれませんね。
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各社が嗜好を凝らした金箔入りの和菓子はここでは紹介しきれないほどの種類があります。
当然金箔入りでない由緒ある魅力的な金沢の銘菓も数多く存在します。
「贈答品として伝統と格式を重視」
「季節感や味を重視」
「見た目の金沢らしさを重視」
これらを考慮した上で商品を選ぶのも楽しみの一つですね。
インパクト抜群で誰が見ても分かりやすい金沢お菓子を選ぶなら、金箔入りのお菓子がよいかもしれませんね。
金箔工芸品
元々金箔は江戸時代に加賀藩前田家の藩政期に入り、金沢で仏壇が本格的に製造されるようになって以来、用途の90%以上は仏壇・仏具であるとされてきました。
仏壇・仏具に始まった金沢の金箔工芸品ですが、今では日用品からアクセサリーに至るまで様々な種類の工芸品が生まれています。
テーブルウェア
お値段相場:2,000~5,000円前後
箸や箸置き、ボウルやトレイなどのテーブルウェアにも金箔が使われた商品が多くみられます。
金箔が映える黒を基調とした上品で優美なデザインのものが多いですが、日常で使うものを贈答品として贈る場合は贈り手のセンスが問われますね。
工芸品の場合、写真だけでは分かりづらい細部の質感や手に取った感触など、実際の店舗で実物を見てから購入されることをオススメします。
箔アクセサリー
お値段相場:5,000~8,000円前後
金箔は金とは異なりギラギラした光沢感が抑えられているため、様々なコーディネートにも合わせやすいのが特徴です。
金箔は「金」ではないため、意外とお手頃な価格帯で提供されているものが多いですね。
「バングル」「チョーカー」「ネックレス」「イヤリング」「ピアス」「パワーストーン」など豊富なラインナップからお気に入りの品を探してみてはいかがでしょうか?
金箔 盃・枡
お値段相場:3,000~5,000円前後
石川県・金沢は豊かな水源に恵まれ美味しいお米が取れるため、全国屈指の酒処としても知られています。
お祝い事やめでたい席において縁起の良い金箔盃で飲むお酒は格別の喜びに満ち溢れることでしょう。
お酒を嗜む人にとっては最高の金沢土産かもしれませんね。
今回紹介した商品は平均土産代(5,400円)前後で購入できる金箔工芸品をいくつかピックアップしましたが、当然お値段が張る豪華絢爛な金箔工芸品も多数存在します。
化粧品や食品と違って、モノとして残る工芸品はまた違った魅力がありますね。
金沢の老舗の金箔業者さんのオンラインショップ
以下今回公式インスタグラムより引用させていただいた金沢の老舗金箔業者さんのオンラインショップリストを記載しておきます。
「金沢土産を買い忘れたー」という人は一度覗いてみてくださいね。(笑)
他にも金沢の老舗金箔業者さんのオンラインショップはまだまだあるのですが、それはまたの機会に紹介したいと思います。
まとめ
本記事では「金沢土産として人気の金箔商品は?」と題して、金沢観光に訪れる平均的な客層と予算に基づいて、定番の「金箔入り化粧品」「金箔入りお和菓子」「金箔工芸品」からいくつかの商品をピックアップしてご紹介しました。
いずれも金沢の歴史と伝統を色濃く反映する素敵な商品でしたね。
記憶に残る旅の思い出として、お土産選びはとても大切です。
行き当たりバッタリのお土産選びも楽しいですが、金沢土産についての情報をしっかり入手した上で「金沢らしい」素敵なお土産・金箔土産をGETしてくださいね(^^)